VBAよりAppleScriptのほうが歴史古いんだぞ
結局29日まで色々とお仕事があって、結局今日から本格的にお休みです。まぁ、休めるだけマシなんでしょうな。
「AppleScriptでマルウェアも簡単に作成?」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0612/28/news018.html
で、AppleScriptがマルウェアの温床になるぞ、とか言われてるんですが。
# いまさらなにを言うか……。言いがかりに近いぞ。だいたい、AppleScriptがいつからあると思ってるんじゃ。確かSystem 8にはもう搭載されていはず、と思って調べたらSystem 7(1991年)らしい。また、VBSは1994年のExcel 5.0かららしい(もちろんそれ以前からマクロ言語はあっただろうが)から、AppleScriptのほうが歴史古いんだぞ。
まぁ、歴史が古いかどうかは別にどうでも良くて、結局は無意識にAppleScriptが実行されるかどうかが問題なわけですが(VBSが問題になったのはユーザーが認識しないまま勝手に実行される点)、その点ではどちらも対策はだいぶとられているかと思いますが。
とか思って原文
http://blog.info-pull.com/2006/12/26/applescript-even-easier-than-vbs-i/
を読んだらだいぶ印象が違うんですが。原文タイトルは「AppleScript: Even easier than VBS? 」、訳すと「AppleSpriptはVBスクリプトよりも簡単かも?」てな感じ。こちらの記事だと、VBスクリプトでできることがAppleScriptでも簡単にできちゃうので、VBSでマルウェアを作るのと同じ感じでAppleScriptでも作れちゃうよ、てな内容になってる。
で、ITmedia記事の締め「ただ、OS Xのマルウェアに投資する価値があるかどうかという疑問はあると言い添えている。」というのが、一見意味が分からなかったんだけど、対応する原文は「But the question is, Is it really worth (as in profit) to invest time on OS X malware? The answer remains unknown. 」。
訳すと「OS Xのマルウェアを開発することに価値がある(=そこから収益を上げられる)かどうかは疑問だ」という感じでしょうか。
だらだらと書いてきちゃったけど、結局原文では「AppleScriptは多機能で便利だけど、VBSと同じようにマルウェアも簡単に作れちゃうので危ないかも」という論調だったのが、ITmediaの記事だと一方的に「AppleScriptは危ない」という印象を与え兼ねない記事になってるじゃねーか(俺も一読してこう思ったし)。
これじゃ、翻訳ってレベルじゃねーぞ!!(←一度言って見たかった)