愛国心と右翼を混同するなと
ネット右翼と2ちゃんねるの相関というタレコミがあったのだが、この論文は恣意的に「2ちゃんねらー」=「右翼」としているような気がしてならない。
論文内では
- 韓国および中国の両方に対して、「あまり」「まったく」親しみを感じないと回答
-
下記5項目すべてに「賛成」「やや賛成」と回答
-
「首相や大臣の靖国神社への公式参拝」
-
「憲法9条1項(戦争放棄)の改正」
-
「憲法9条2項(軍隊・戦力の不保持)の改正」
-
「小中学校の式典での国旗掲揚・国歌斉唱」
-
「小中学校での愛国心教育」という
-
この1年の間に、政治や社会の問題について下記のいずれかのアクションを取ったことがある
-
「自分のホームページに、意見や考えを書きこんだ」
-
「他の人のブログに、自分の意見や考えをコメントした」
-
「電子掲示板やメーリングリスト等で議論に参加した」
の3点すべてに当てはまる人を「右翼」としている。ここまではまあなんとか納得できよう。しかし、「2ちゃんねるの利用割合」については上記「2.」の条件を「5つの項目中3つ以上賛成」に緩和して議論している。この条件で「右翼」と定義できるかは微妙なところではないだろうか。
だいたい右翼というのは「排他的ナショナリズム」な人たちのことを指すわけであって、そういう人は米国も嫌いだと思うのだが……。また、中国、韓国が嫌いというのは歴史的経緯や最近の食品への薬物混入事件、竹島問題、それぞれの国の反日活動などがその要因であることが多いと思われるため、これをナショナリズムの観点に置き換えて判断するのは間違っていると思う。
ただ、2ちゃんねるはネガティブなことはブーストされて拡散するため、韓国・中国が嫌い、という流れに乗せられてしまう人が多そうな気はする。