記事一覧:2019年05月17日

openJDKでJava Web Startを使う

 ブラウザから直接Javaアプリを起動する「Java Web Start」という技術があります。この技術はすでに終息されることが発表されているのですが、まだ使っているサービスがあります。しかし、OpenJDKサイトで配布されているopenJDKではこの技術のサポートが含まれておらず、これらをインストールしてもJava Web Startは利用できない状況です。

 もしopenJDKでJava Web Startを利用したい場合、有志によるojdkbuildというプロジェクトが配布しているopenJDK 1.8.0系にはJava Web Startサポートが含まれています。

 このプロジェクトで配布されているバイナリのうち、WindowsのZIP版にはJava Web Startサポートが含まれていないそうなので(issue)、msiインストーラ版をダウンロードしてインストールすると、C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_25\bin以下に「javaws.exe」というバイナリがインストールされます。Java Web Startで使用する.jnlpファイルを指定してこれを実行することで、Javaアプリ起動できます(なお、Chromeだとなぜか.jnlpという拡張子が消える場合があるようなので注意)。

> javaws <対象の.jnlpファイル>

 また、うまく起動できないといった不具合が出た場合は「-verbose」オプションを付けると各種メッセージが表示されるようになります。