記事一覧:2008年06月11日

ストーリー「 高校時代をどう過ごしたかで、将来の職業が決まる? 」の訳の件

スラッシュドット・ジャパン | 高校時代をどう過ごしたかで、将来の職業が決まる?の訳の件。


原文は以下。

Geeks and class clowns reported the most job dissatisfaction, at 21 and 18 percent respectively. Thirty-one percent of geeks were also unhappy with their career progress.


直訳すると、「ギークとクラスの人気者はそれぞれ21%、18%と、最も職に対して満足できていないと報告した。ギークの31%はまた彼らのキャリアの進め方に不満を持っている。」となる。

ここで議論になっているのは「21%、18%」が「満足度」か「不満足度」か、という話。ちなみに「job dissatisfaction」は「仕事に満足できないこと」という名詞であり、dissatisfact

この「21%、18%」は、私は「満足度」を指していると考えている。その理由だが、この記事原文の前半に下記のようなパラグラフがある。
Cheerleaders also had the second highest level of job satisfaction, after teacher’s pets, at 76 percent.



直訳すると、「また、チアリーダーは76%と、『教師のお気に入り』に続いて、職についての高い満足度を持っていた」となる。この「76%」が、「満足度」を指していることはほぼ間違いないだろう。

さて、このようなアンケート調査を行う場合、職に対する満足度をどのように問えばよいだろうか。「あなたは現在の職について満足していますか?」という設問と、「あなたは現在の職について不満ですか?」という設問の両方を用意するというのは明らかに冗長である。前者は満足度を問う質問、後者は不満足度を問う質問だが、通常はこのどちらかのみについて尋ねるだろう。

これを考えると、アンケート結果に「満足度」と「不満足度」という、明らかな相関関係のあるものが共に並ぶということは考えられない。そうすると、先の「21%、18%」というのは「満足度」を示しているのではないか、と推論できる。

なお、この文では「job dissatisfaction」が「21 and 18 percent respectively」と言っているわけではなく、「Geeks and class clowns reported the most respectively」であり、そしてそれは「at 21 and 18 percent respectively」という点から来ている、話である点にも注意。


秋葉原の事件について桃井はるこ氏がコメント

秋葉原の事件に関して、秋葉原に造形の深い歌手・声優の桃井はるこ氏がブログでコメントしています( 2008年6月8日千代田区外神田の中央通りで起きた事件について|桃井はるこオフィシャルブログ「モモブロ」Powered by アメブロ)。


非常に長いので、要点のみ抜き出しますが、ぜひ桃井氏のブログを読んでいただければと思います。

わたしには、秋葉原の中央通りに、沢山の想い出があります。


〜中略〜

ほんとうに皮肉ですが、あの場所が、あの風景が、自分にとってこんなに重要な場所だったのだと、
まさにわたしのラジオ番組のリスナーのみんなも言うように「聖地」だったのだと、思い知らされました。
秋葉原は、わたしにとっても心のよりどころなんです。
そこが、悲しい場所になってしまった。

この気持ちを、わたしはどう整理していいのかわからず、考えれば考えるほど、自分の無力さを痛感しました。
でも、秋葉原を愛している者として、そこで人生を奪われてしまった方に対して何もしないなんてできないと思うようになりました。
出すぎた行為かもしれないけど、その場で手を合わせ、亡くなった方々に心から哀悼の意を表し、ご冥福を祈らせていただきたいと思い、
9日の朝、お花をお供えに行きました。

〜中略〜

何も言わず献花台の前でお花の包装を解きました。すると、一斉にすごい数のフラッシュが光りました。
わたしは「写真を撮らないでください」とお願いしました。
しかし、わたしがお花を置くと、また光ります。もういちど「写真を撮るのをやめてください」と言いました。
その後も拝むたびにフラッシュが光るので、何度も「写真を撮らないでください」と言いました。
最後のほうはけっこう大きな声になってしまっていたと思います。
わたしは心をこめて拝ませていただきたかったのです。
でも、チカチカと光をたいてじゃまする人がいます。
手を合わせながら、何度も何度も「やめてください」と言ううちに、涙が出てきました。
わたしは、言うのをやめました。
「こんなに悲しいことがあって、わたしがせめて拝ませていただきたくても、させてもらえないのか。
わたしは本当になにもできない。どうしたらいいのだろうか。」と思いました。

〜中略〜

彼ら、彼女たちはわたしのライブに来てくれて、いつも素敵な笑顔を見せてわたしを励ましてくれます。
多くのテレビ番組では、アキバ系のオタクは気持ち悪く、笑い者にする対象として扱われます。
わたしにも「バラエティー番組でオタ芸大会をするので桃井さんとファンに出演してほしい」というような依頼がしばしばあり、お断りすることがあります。
もしそのような番組に出ていたとしたら、どんなふうに取り上げられるのでしょう。
少し奇抜な格好をしている時もあるし、面白い踊りを踊るけど、ルールを守り、
席を譲り合ったり、ごみを拾って帰ってくれたり、紳士淑女であるわたしのファンの人たち。
ここで献花台の前を塞いでいる人たちと、どっちがまっとうなんでしょうか。

〜中略〜

今は悲しくてしょうがないけど、でも、なんとかしていきたいと思いました。
わたしも一人の、ちっぽけな、完璧なんて全く程遠い人間だけど、人に優しくなりたいです。
言葉が上手くなくてもどかしいけれど、せいいっぱい心をこめて伝えたいです。
わたしと同じように傷ついている秋葉原を愛する人、秋葉原に憧れている人、
落ち込んでいる人、どうか、元気を出してくださいね。
秋葉原のお店の方々、どうか、がんばってください。
わたしは腐らず、明日からも、自分のやりたいことをがんばります。

お怪我された方のご快復を心よりお祈り申し上げます。
ご家族、ご友人の方の心の傷が少しでも癒えることを願っています。


さすがにこのネタで表のストーリーはツライので、こっそりとこのブログ記事をご紹介いたしました。
被害者の皆様、心からご冥福をお祈りいたします。