超訳:Linuxで利用できるファイルシステムの現在と未来

超(テキトー翻)訳:Linuxで利用できるファイルシステムの現在と未来。

本家/. で、 Linuxのファイルの過去・現在・未来についてまとめた記事 が紹介されている。この記事では、Linuxでサポートされているファイルシステムを、「Classic File Systems」「Nextgen File Systems」の2つに分けて紹介している。ざっと概要をまとめると、下記のようになる。

Classic File Systems:

  • XFS:巨大なファイルや巨大なファイルシステムのサポートは優れていると言われている。信頼性については考慮されていない訳ではなく、パフォーマンスも悪くないがCPU使用率は比較的高い。不意の電源断やマシンクラッシュ時のデータ消失についてはほかのファイルシステムと同程度。
  • ReiserFS(Reiser3):最初にジャーナリング機能を備えたLinux向けファイルシステムの1つ。Kernel 2.6向けとしては非常に優れており、小さいファイルの場合パフォーマンスも良い。ただし、スケーラビリティには難があると言われている。Reiser4ではコードの大幅なリライトが行われるはずだったが、将来の見通しは不明(SUSE Linuxには若干の開発者がまだいるようだが)
  • (IBMの)JFS:スケーラビリティや障害からの復旧などに優れている。エクステント機能もサポートしているが、使われていない。開発は収束気味
  • ext3:ext2にジャーナル機能を追加したもの。ext2からの移行が容易。現在、もっとも安定しており、多数のLinuxディストリビューションでサポートされている。

Nextgen File Systems:

  • Reiser4:トランザクションや遅延配置、暗号化/圧縮プラグイン機構など、すばらしい機能が導入されるはずだったファイルシステム。開発者のHans Reiser氏とほかの開発者とのトラブルなどがあったものの、最終的にReiser4はLinuxのカーネルツリーに含まれている。しかし、Hans Reiser氏が開発を続けられる状態では無くなっているため、その将来には疑問符が付く。
  • ext4:ext3と前方互換性があるファイルシステム。限られた条件下ではext3との後方互換性もある。ただし、そのためにext3の設計を引きずっている点が問題と言えば問題。
  • Btrfs:ZFS対抗。Oracleによって開発が始められ、ext4の後継となるかもしれない。
  • Tux3:現在開発中。FUSEにより、まずは動作するプロトタイプが開発されている。伝統的なジャーナリングシステムやバージョン管理、スナップショット機能などが検討されている

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Btrfsについては全然知らなかった。Tux3はちょっと面白そうだが、実用になるのはまだだいぶ先だろう。ということで、やはり無難にExt3をしばらくは使い続けることになりそう。Reiser3も良かったんだけどなぁ……

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