Node.jsからMongoDBにバイナリデータを格納する

 MongoDBにデータを格納する場合、格納するデータをプロパティとして持つオブジェクトを引数にコレクションのinsertメソッドを実行する。もしバイナリデータをデータベースに格納したい場合、バイナリデータをBuffer型のオブジェクトとして与えればよい。ただし、MongoDBに格納するドキュメント(データを格納する単位。SQLデータベースの1行に相当する)には最大4MBというサイズ制限がある。そのため、格納できるバイナリデータの上限は4MBだ。

 次のサンプルコードは、引数で指定したファイルを読み込んでデータベースに格納するものだ。

 データベースに格納するオブジェクトを用意しているのが42行〜45行の部分だ。ここでdataオブジェクトは読み出したデータを格納しているBuffer型のオブジェクトとなっている。

 ちなみに、格納されたデータをmongoシェルで確認すると、BASE64でエンコードされた形で表示される。

$ node store-to-mongodb.js ./test/sample.JPG
insert succeeded.
 
$ mongo test01
> db.images.find()
{ "filename" : "sample.JPG", "data" : BinData(0,"/9j/4AAQSkZJRgABAQEAtAC0AAD/4gxYSUNDX1BST0ZJTEUAAQEAAAxITGlubwIQAABtbnRyUkdCIFhZWiAHzgACAAkABgAxAABhY3NwTVNGVAAAAABJRUMgc1JHQgAAAAAAAAAAAAAAAAAA9tYAAQAAAADTLUhQICAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
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 逆にデータベースからバイナリデータを読み出した場合、読み出したバイナリデータはmongodb.Binary型のオブジェクトに格納される(mongoDB Node.js Driverのドキュメント)。このオブジェクトから格納しているデータを取り出すには、readメソッドを使用する。オブジェクトのbufferプロパティを直接参照することでもバイナリデータにアクセスできるのだが、ドキュメントにはこのプロパティが明示されていないので、readメソッドを使用したほうが確実だ。

binary.read(position, length)

 ここでposition引数にはデータの読み出しを開始するオフセットを、length引数には読み出すバイト数を指定する。

 次の例は、読み出したデータをファイルに保存するものだ。

 データの取り出し処理をしているのは60〜61行の部分だ。まずlengthメソッドでバイナリのサイズを取得してlen変数に格納し、0バイト目からlen変数で指定したサイズまで、つまりバイナリの最初から最後までを取り出してコールバック関数を実行している。